ツインレイ 「出会い編2」

ツインレイ出逢い編2

※男性Rさんを[レイ君]と呼びます。

レイ君とはそれから仲良くなり、B楽団で練習などで多くの共にする時間が増えました。
そして、レイ君と私はB楽団での役員になりました。

私は役員の仕事を引き受けB楽団での演奏会に関する雑務の仕事をすることに。
チラシ挟み込み、打ち合わせ、プログラム広告、演奏会の集客、チラシ置き、チラシ配り、練習帰りに残って話し合いなど…せこせこ働いていたのでした。

しかし、そんな中でレイ君との距離はグッと縮まり、お互い段々と打ち解け合うのでした。。。

 

私「レイ君は、いつから楽器やってるの??先生は誰に習って来たの??レイ君って上手だね。」

レイ君「俺は3歳から習ってるよ。先生はこの人で習ってきたよ。」

そうすると、レイ君はその先生の詳細を私に見せた。

(!!!!!!!)

私「私の息子も同じ楽器を同じ場所で習ってる!?」

レイ君「!!」
レイ君「SAYAKAさん結婚してて、息子さんがいるんだね。。。息子さんいくつ??どの先生に習ってる??同じ場所に教室あったっけな??」

 

そんな会話をレイ君と、どこか悲しげな、それでいて驚いた表情を時たま見ながら会話をしていました。

更に、レイ君の事を沢山聞きます。
・レイくんの生い立ちは?
・どんな演奏をしてきたのか?
・練習はどんな事をしてきたのか?
など…

過去の話を聞くと、驚きの話ばかりでした。

お母さんに馬乗りにされ叩かれ、虐待に近い状況で弾かなければならなかった幼少期。
課題は受かって当たり前で、褒めてもらえる事は一度もない。

それでも、今は楽器が好きになり、みんなで合奏するのは楽しい。
だから、楽団にいる。
っと。。。

(インナーチャイルドが泣いてるよ。。。)

そうしてお互いを深めながら過ごしていたある時。

半年後にある、やまちゃん主催の「お気楽発表会」という演奏会を一緒に出演しないかとレイくんを誘いました。

そして、私はレイ君にこれはチャンスだと思い、聞きます。

 

私「ダメ元で聞きます!!ねーねー、レイ君。私さぁ、一生に一度でいいから、この曲演奏したいなぁ。」

 

レイ君「いいねぇ!!一緒にやろうか??何弾く何弾く??あ!!シューマンどう??あとは、ショパンとか。あぁ、あれピアノとチェロ交互に弾くから難しいか。。。何やる?」

そんな話を弾ませながら、レイ君と一緒に演奏をすることが決まりました。

やったー!!やったー!!嬉しい!!魂が喜んだのです!!

そして、2人で楽譜をパソコンから大量にダウンロードし、曲を選んでいたのです。

 

曲を選ぶ時、レイ君が言う曲は全て難しく、とても半年で弾けるようなレベルのものではなかったのです。
レイ君のレベルがプロ並に高く、私はついていけるのか…っと思ったのですが、それでも一緒に弾きたいという想いが強く、自分にとって難しい曲を選びました。

 

更に、その曲で弾く楽器は、慣れていたヴァイオリンではなく、ピアノだったのです。

 

曲も決まり、レイ君と初合わせ。
迎えた2015年の12月。

私は初めて合わせた日に愕然とした日を鮮明に覚えています。

 

予想してはいたものの、思った以上に私のレベルが追いつかなかったのです。

その日から、今まで主に弾いてきたヴァイオリンはそっちのけ。
ひたすら、、ひたすらピアノを弾く日々を送ります。

 

あまりの練習量に心が折れかかっていました…

そんな中、レイ君を見ると、楽しそうにひたすら弾いていました。
(ご飯とトイレ以外は楽器を弾いており、、”どんだけ弾くんだ、この人は。。”)

 

そして、一緒に合わせて弾いている時、レイ君から出る言葉からは、楽器にかける情熱がありありと伝わってきます。

 

「ここはもっと感情込めて弾く!!」
「フェルテは、力を抜いた状態で落とす!!」
「なんで俺の音を聞かないんだ?!走るな!!」

 

2人で出す音が邪魔しあって上手く曲として聞こえなかったり、良くしようとお互い話し合うも、意見が合わずに楽譜を投げたりした時も。。

それでもなお、足で床を一定の間隔で叩き、音を少し出しながらカウントしたり。
っと、2人で懸命に合わせようとしていました。

 

そんな練習を共にひたすら行いました。
1日12時間行なった日も。。

時には感情的になったり、話し合ったり、喜び合ったりと、、バタバタしならがらもあっという間の練習期間が過ぎていきました。

 

ただ、私はそんな中、感じていたのです。

 

「楽しい、楽しい、本当に楽しい。」

 

身体全身が温かい何かに包まれ、内側からジワリと湧き出る何かを感じました。

 

ただ、ただ、私の魂が喜んだのです。

 

この喜びがずっと続く、そう思ったのです。

 

しかし、私は知らなかったのです。

この喜びが変わる、あの日が来るとは。。。

 

 

・次の記事はこちら↓↓↓

 

・前の記事はこちら↓↓↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です